あなたのお子さんは、サッカーをおもいっきり楽しんでいますか?
子供が楽しくサッカーに没頭している姿を見るとうれしくなります。
途中で飽きずに長く続けて、サッカーを楽しんでもらう為には親御さんはどんな風に子供と関わっていけば良いんでしょう?
私は今まで、15年以上にわたり子供達にサッカーを指導してきた経験から、上手い子と下手な子を大勢見てきました。
今回の記事ではサッカーが下手な子の親の関わり方と上手な子の親の特徴についてご紹介します。
サッカーが下手な子の親の関わり方は?
まず私が思うサッカーが下手な子とはどんな子か?
- サッカーを楽しめていない。
- 全く上達せず進歩がない。
- すぐに諦めて挑戦しようとしない。
- 人に言われないと動けない。
その原因はコーチの責任と言われれば、確かにそうですが基本的に、教える側は子供をいかに楽しく上達出来る様に指導するかを日々勉強し、試行錯誤しています。
子供に対して「もっとこーしろ!あーしろ!」とか、「どうして、こんな事も出来んのか!」なんて言ってませんか?
特にサッカー経験者のお父さんに多いのですが、子供に対して口を出しすぎる傾向があります。
正直、口をだされても、簡単に出来るようにはなりませんし、簡単に出来ればその子はプロになれるかも。
親から「あーしろ!こーしろ!」と言われ続けると、子供は親の顔色を伺ってしかサッカーを出来なくなります。
数年前や低学年の試合でよく見ろ光景が、親がコーチ張りに大きな声で指示し、子供は親ばかり気にしてプレーしているのを見るとかわいそうになります。
ちなみに最近は公式戦で親が指示していると審判から注意されます。
あまりにひどいと審判からレッドカードをもらう場合も…
子供は親に自分の頑張った姿を褒めてもらおうと必死になってプレーしています。
サッカーが下手な子供にしてしまっている大きな原因は親の関わり方だと思います。
子供に期待する気持ちは十分理解出来ますが、度を越えた声掛けは、絶対に子供のやる気がなくなり下手にします。
そうならない為にも子供が楽しくやる気の出るように関わっていきましょう!
最初はみんな下手なんです。
そこからいかに上達していくか、しないかの差だけだと思います。
上手な子の親の特徴3選!
上手な子の親は子供にどんな関わり方をしているのでしょうか?
3つの特徴を順番に説明します。
サッカー馬鹿にさせる!
上手な子の親は、子供を調子に乗せるのが上手。
褒める場面が多くダメ出しはほとんどしません。
間違っても出来てないところダメ出しするんじゃなく努力した過程や少しの変化に気づいてあげてる。
出来てない所ばっかり言われ続けると子供はやらなくなります。
最初は「今日はたくさんボールさわれたね!」「ドリブルでフェイントしていたね!」などな小さな事でも良いからたくさん褒めてあげるとどんどん練習する様になります。
そのうち今までで出来ていなかった事があっという間に出来る様になるなんて日常茶飯事です。
子供をいっぱい褒めて「僕は上手かも!」と勘違いさせちゃいましょう(笑)
良い意味で勘違いさせて、サッカーに夢中にし、俗にいうサッカー馬鹿に変えましょう!
私も指導の時に心掛けているのは、まず「出来なくて全然大丈夫!出来る様になる為に練習するんだから,まずはいっぱい失敗して出来るようになろう!」と声掛けします。
はじめは誰でも失敗を怖かったり、恥ずかしかったりしするけど、多くの失敗から学ぶことの方が大事で、まずは挑戦するのが1番大切です。
少しでも出来そうだったり小さな変化があった時はすぐ声掛けして褒めてあげます。
コーチにも親にも褒められれば、子供もうれしくていっぱい練習するはずです。
とくにリフティングの練習は非常に効果絶大です。
最初から上手に出来ませんが少しずつ続けることで上達していきます。
サッカーの経験のない人は1度挑戦してみるとわかるのですが…見ていると簡単そうですが、本当に最初はうまく出来ません。
あわせて上手く出来ないと回数もの伸びず、面白くなくて辞めたくなってきます。
そこは親がいっぱい褒めてながら支えつつ、いっぱい練習すると少しづつですが回数も増えだします。
回数が増えてくると子供も自信がついて、さらにやる気スイッチが入り、もうこっちの思うツボです(笑)
どんどんコーチや親にリフティングを見せにきます。
練習すればするほど上達していきます。
今はネットで国内から海外のサッカーの試合や有名選手の個人技などいろいろみれます。
子供が何に興味を持つかはわかりませんが情報をいろいろ与えるのも大事ですね。
好きなプロ選手の真似をすることから上達のきっかけになります。
私は小さいときはキングカズのシザースをひたすら真似していました(笑)
他の子と比べない!
子供の成長は人それぞれ違います。
特に小学生年代の子供をお持ちの人は体の大きさや足の速さ、ボールの扱いなどいろんな面で違いがでてきます。
器用に何でも出来る子もいれば、下手な子もいます。
もし今、あなたの子供が上達が遅かったとしても、他の子と比べては絶対だめです。
上手な子の親は他の事比べたりしません。
子供だけではありませんが私たち大人も他人とくらべられて、『あの人は優秀な成績なのに、あなたはこんな成績で大丈夫ですか?』など言われたらイラッとしますよね。
何クソと頑張る気持ちが芽生える可能性もありますが、他の子と比べられると子供も嫌になります。
その子の上達のスピードが今遅いだけで1.2年で急に上達することだってあります。
いつ伸びるかはコーチでや親でもわかりません。
とくに小中学生年代のゴールデンエイジと言われる時期は子供の上達のスピードも速く急激に成長することがあります。
今までBチームだったのに急にAチームに上がってきて、ほかの子を追い抜いた子なんて、いくらでもいます。
上手な子の親は自分の子供と他の子供を比べたりはしませんし、むしろ他の子の上達にも我が子のように喜んだり褒めたりしているのを見かけます。
そりゃ子供もうれしくなりますよね。
最初から上手な子はいません。
人それぞれスピードが違うだけで練習していけば少しずつ上達していきます。
我慢も必要ですが少しづつ子供の成長を見守りましょう。
ピッチに立つのは親じゃない!
上手な子の親は、いろんな場面において子供に決定権を持たせ、その為によく考えさせて自分で決めさせている。
親が何でも決めてあげていては子供の判断能力は伸びないし、自分でやろうともしなくなります。
自分で考えて決断し、行動に責任を持てる様に!
サッカーでは場面場面がコロコロとかわっいくなかでパスをするのか、シュートをするのか、ドリブルをするのかを自分で決めなければいけません。
そのためにも日頃から自分で考える習慣が大事です。
まずは簡単なところでいうとサッカーで必要なものを自分で考えさせて用意できるようにする。
いつもいつも親が用意してあげていては成長しません。
忘れ物しながおぼえていくもんです。
うちのクラブチームでも忘れ物する子がいた時はそのこに「自分で準備したのか?それともお父さんかお母さんに用意してもらったのか?」と聞きます。
自分で用意して忘れ物する子は何回かすればできるようになるんでそこまで心配していないです。
常に親が用意してくれてる子の忘れ物はちょっと大変で、忘れ物ががわかると親に頼んで持ってきてもらおうと親にお願いしたりする子もいますが、うちのクラブでは子供の為にならないのでお断りしています。
忘れたら親の責任ではなくて自分の責任なのです。
サッカーをやるのは自分で親ではないんです。
だからこそ親に任せっきりではなくて自分でちゃんと準備しましょうと声かけします。
中には親のせいにしてしまう子も…
親も全部用意してあげるのではなくて、何が必要か聞いてあげたりして、自分でカバンに入れさせることから始めてみてください。
少しづつでも子供の意識が変わります。
意識が変わってくると今まで親に持ってもらってた荷物も持つようになったりと自分のことは自分で出来るようになってきます。
自立してくると、どうしても自分出来ない、お弁当を作ってもらったり、遠方の試合等の送り迎えしてくれていることに対しても感謝の気持ちが芽生えてきます。
うちのチームでも「自分一人ではサッカーはやりたくてもできないんだよ!」親の協力あるからこそ今サッカーができていることを忘れないように親に感謝の気持ちを伝えれる人になれるように教えています。
サッカーはテレビゲームのように親が操作して子供を動かすのではありません。
ピッチに立つのは親じゃなく子供です。
親は応援してあげることしかできないので、普段の生活から自分で考えて行動できるように少しづつ練習していきましょう。
何でもかんでも親が決めてあげたり、子供の行動を指示していてはいつまでたってもできるようにはなりません。
まとめ
いかがでしたしょうか?
サッカーが下手な子の親の関わり方と上手な子の親の特徴について説明してきました。
自分の子供に対して期待をするのは十分に理解できますが、ひょっとしたら些細なことで子供を苦しめていたり甘やかしすぎていたりして子供のやる気スイッチを入れてあげられなかった方もいると思います。
サッカーの技術的な指導はコーチに任せていただければ大丈夫です。
子供はコーチといる時間よりも親といる時間の方が当然長いわけですので親の関わり方や声掛け一つで上手くなったり伸び悩んだりします。
上手くなる親の関わり方を参考に、お子さんの1番の理解者でありサポーターになってくれることを願います。
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