毎日の料理で使用する調理機器といえばコンロですが、最近ではガスではなく、IHコンロを使用している人も多いですね。
この記事ではガスコンロの取り替えは自分でできるのか?
そして取り替えの際の疑問や注意点とコンロの種類をご紹介します。
- ガスコンロには種類があるの?
- うちのコンロはキッチンに組み込まれているけど取り替えれるの?
- 取り替えには資格がいるの?
- 取り替えるときの注意点は?
- ガスコンロの寿命はどれくらい?
これらのお悩みを持たれた方には参考になると思います。
私は今まで15年以上がガス会社に勤めて、ガス器具の販売から修理を日々やっています。
私が過去にあった体験談などもふまえて、ガスコンロの取り替えは自分でできるのか?
注意点や種類の紹介をしていきます。
ガスコンロの取り替えは自分でできる?
これから新しくガスコンロをご購入の方や、新築時に付いていたものが古くなってきて、そろそろガスコンロの取り替えをご考えの方に最初に知っておいて欲しいことを説明します。
そもそもガスコンロは自分で取り替えれるの?
その答えは取り替えできるものと、できないものがあります。
取り替えできるものとは卓上式のコンロのことで、取り替えできないものとはキッチンに組み込まれているビルトインタイプのものです。
ガスコンロの種類
まず最初に知っておいて欲しい事は、コンロにはガスの種類があり、都市ガス用とプロパン用の2種類あります。
都市ガス用は12A・13Aプロパン用はLPと表記されています。
ガスの成分が違い都市ガスは空気よりも軽くプロパンは空気より重い特徴がありご契約しているガスの種類でコンロも違いますので、自分の家が都市ガス用かプロパンかご確認下さい。
ちなみにガス漏れ警報器が付いているお宅では都市ガスを使っている方は上の方に設置してあり、プロパンを使っている方は下の方についているので参考にしてください。

私がガスを開ける作業でお邪魔したお宅で、ご自身で用意された卓上コンロのガス種が違っていることが1年で数件はあります。
箱から空けてなければ返品してガス種の合うものに交換できますが開けちゃってると返品もできんし、「ムダ金払ってしまった!」となっちゃうので注意してください。
もしガス種が違っていた場合で、なおかつ箱から空けた場合にはどうすればいいか?
その場合はメーカーやガス屋さんでガス種を改造して使用できるようにすることもできます。
ただ、別途お金と時間がかかります。
もしガス種の違うコンロを使うとどうなるのか?
火がつく場合とつかない場合あると思いますが、そもそもガスの種類が違うと、燃焼させるための空気の取り入れ量が違うので、不完全燃焼する恐れがあるのでやめてくださいね。
だからまずは、お使いのガス種は絶対に確認してくださいね。
次にガスコンロで自分で取り替えのできる卓上式と取り替えに資格の必要なキッチンに組こまれているビルトインのタイプの2種類の説明をしていきます。
卓上式
調理台の上にのせてガス栓にゴムホースで接続して使うタイプです。
ビルトインコンロとは違い調理台の上にのせるだけなのでコンロの周りに隙間があります。
ごみなどが落ちて掃除は大変ですが誰でも簡単に取り替えできますので、特に資格は必要ありません。
火力がの大きさが左右選べるものが多いので、7コンロを置く場所の壁から遠いの火力を強いものを選ぶと使いやすいと思います。
卓上コンロの種類ですが、左右の2口バーナーと魚焼きのできるのが一般的ですが魚焼きのついていないものや1口タイプもあります。
それでは卓上コンロの接続方法について説明します。
- ガス栓が開け閉めのつまみがついているタイプははゴムホースそのままガス栓につなげてバンドで止めてはずれないように接続します。
- 最近のガス栓は開け閉めのつまみがないタイプもあり、その場合はゴムホースに専用のソッケットを差し込んでガス栓とワンタッチ式に接続できます。
- ゴムホースは、はさみ等で切れるので適切の長さで切って使用してください。
- 長すぎてホースが折れてしまうとガスが出なくて火がつかなかったり不完全燃焼の原因になりますか注意してください。
- 開け閉めのつまみのあるガス栓のついている方は、冬場のゴムホースは固くなっているので差し込みが大変ですので、水で濡らしたりして頑張って接続してください。(はずすのはもっと大変です笑)
自分で取り替えのできる卓上コンロで注意してほしいことは、資格なしで取り付けできますがガス栓が硬くて回らないときはご契約しているガス会社にて修理してもらってください。

普段全くガス栓を開け閉めをしていなくて、いざ取り替えようと思った時にガス栓が回らないといったことや、硬いガス栓を無理やり回してつまみが割れたりといったことが築年数が古いお宅では結構頻繁にあります。
その場合はガス屋さん修理を依頼してグリスを塗りなおしてもらってください。
間違ってもCRCなどの潤滑材を吹き付けないでくださいね…ガス漏れしますよ。
実際に私も特に冬場にガス栓がかたくて動かないといった修理でお伺いすること多いですが、皆さん共通なのがガス栓をあまり開け閉めされていない方がほとんどです。
ガス栓をずっと動かさないとガス栓の中に入っている潤滑材が固まってしまうのでなるべく使うときに開けて使い終わったら閉めてと、動かしてください。
古いガス栓の開閉ができないことが非常に多いのもあってか、最近のものはソケットをつけてワンタッチ式に脱着できるガス栓に取り替えることも多いです。
もしガス栓が開いたままでゴムホースを外したらどうなるのか?
ガスが出っぱなしになって爆発してしまうんじゃないかと心配される方もいるかと思います。
つまみのあるガス栓の中にはヒューズが入っていりので、ホースがはずれてしまってもヒューズがかかりガスが出っぱなしにならずに止まるようになっています。
かといってガスが開いている状態でホースを外すのはやめたほうがいいです。
ビルトインタイプ
システムキッチンやブロックキッチンに組み込まれてコンロ周りに隙間なく組み込まれているコンロです。
コンロ下のが収納庫になっている場合とオーブンがセットになっているものがあります。
両方とも共通でフレキ管や金属可とう管で接続されていて接続には資格が必要です。
取り替えの際はガス事業所や有資格者に接続してもらいましょう。
ビルトインコンロの標準的な大きさは60センチタイプと75センチタイプがあります。
昔のTOTOから出してたものはもっと大きいサイズもありますし、2口や1口タイプだと60センチよりちいさいたいぷがあるのでコンロの天板の横の長さをはかってみてください。
では標準サイズの60センチと75センチタイプの違いは一体何でしょう?
- 天板の大きさ
- 左右のバーナーの間隔が標準か広いか
- 価格や種類の豊富さ
ズバリこの3つです!!
75センチタイプはハイグレードタイプ以上のものが多いが価格が高い。
60センチタイプは安価なスタンダードタイプからハイグレード以上のものまで選べる範囲が多い。
一般的にどちらも3つ口のバナーと魚焼きが別になっているものが多いですが、最近は60センチタイプで3つ口じゃなく2口と魚焼きのタイプもあります。
基本的にキッチンの開口寸法は同じなので、どちらも取り付けができます。
しかし、現在60センチタイプがついている場合から75センチタイプに取り替える場合は今の天板の両サイド7.5センチのスペースがあれば取り替え可能です。
逆に75センチタイプから60センチタイプに取り替えることも可能ですが、お勧めしません。
その理由はほぼ99パーセント以上既存の天板の跡や汚れや傷の跡が残り目立つので、せっかく新しくコンロを替えてもキッチンの天板に傷やとれない汚れが付いていると残念な感じになります。
コンロとオーブンのセットになっているタイプ
もともと使われているコンロの下が収納ではなくてオーブンレンジがついている場合にコンロだけ取り替えたい場合は今ついているオーブンレンジのメーカーと同じメーカのものを選べば取り替えは可能です。

ただし昔のナショナル製(現Panasonic)のものは取り替えができないものもあります。
Panasonic社はガス事業から撤退しているので取り替え品がないので注意が必要です。
オーブンレンジもコンロも全部取り替える場合はどこのメーカーを選んでも取り付け可能ですがオーブンレンジとコンロのメーカーを揃えないと取り付けできませんので気を付けてください。
オーブンレンジを使わない場合はオーブンレンジのスペースを収納庫にしてコンロを付けることも可能です。
収納庫は高さが85センチタイプと80センチタイプがあるのでお使いのキッチンの床から天板の高さをご確認ください。
ノーリツ社製の収納庫は85センチタイプで80センチタイプには取り付けできません。
リンナイ社製の収納庫は80センチタイプで85センチタイプに取り付ける場合は別途5センチの台輪を付けて85センチにします。
ビルトインのタイプも卓上コンロと同様に自分でネットなどで買われる場合もガス種をきちんと確認しましょう。
ガスコンロの寿命
ではガスコンロの取り替えるタイミングはいつがいいのか?
良くお客さんから聞かれるのですが、一般的にガスコンロの寿命は8から10年ぐらいといわれていますが10年以上使っていても普通に使えていれば使用していただいて問題ありません。
しかし故障した際に修理で対応が難しい場合があります。

各メーカーさんの部品の保有期間がだいたい10年くらいで早いと8年ぐらいでもう修理部品がない場合があります。
取り替えの時期の目安について説明します。
- 10年くらい使用している。
- 火のつきが悪い。
- 最初火がついても手を放すと火が消える。
- 炎の大きさが安定していない。
- 炎の色が青ではなく赤や黄色っぽい。
- センサー不良などで途中で火が消えて音がなってエラーが出る。
こういった症状が頻繁にでるかたはそろそろ買い替えたほうがいいかもしれません。
修理でなおる場合もありますが年数がたっていると次から次へ調子が悪くなることもありますので頻繁に修理をするよりかは買い替えたほうが修理を気にせず長く使うことができます。
10年以上前のコンロをお使いの方は安全機能がそこまで充実していないものが多く、今では全口にセンサーが標準装備になっていますし、安全面もそうですが便利機能も増えているのでご自身にあったコンロを替える方がいいかもしれませんね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ガスコンロの取り替えは自分でできるのか?
注意点や種類の紹介をしていきました。
ガスコンロといってもガスの種類や設置状況の違いなど様々あります。
使い方を間違って使用すると事故につながる可能性もあるのガスコンロを安心して使ってもらう為にも知っておいてほしいことや守ってほしいことについてご説明しました。
少しでもあなたの取り替えの参考になって、おいしい料理作りのお役にたてれば幸いです。
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